原付スクーターにナックルガードつけてみた(防寒対策)
仕事に加え、子どもの生活発表会や模擬試験で落ち着かず更新をサボっていました。昨日わずかな時間が空いたので、つけてみました。
この時期、バイクにとって札幌は寒いです。ナックルガード、快適ですね。どこかにツーリングに行きたいです。
ボルト類は一度塗装しています。
原付ツーリングの装備 (工具)
俺のスズキハイアップは、50cc2スト、20年以上前の古い原付です。
いつ壊れるかわかりません。
相棒と出かけること自体が冒険です(笑)。
ふだんは、以下の「必携工具」を持ち歩いています。
2日以上の長距離ツーリングに行くときは、旅先で自走可能な程度に修復できることをめざして、以下の「長距離ツーリング用工具」と「予備パーツ」を携帯します。
これで完成ではありません。今後、経験の積み重ね、バイクの状態変化、工具の購入などによって、増えたり減ったりすると思います。
JAFを呼べば解決するかもしえませんが、北海道は携帯電話のつながりにくいところが多いです。
それに、「エルマーの冒険」みたいに、旅先で困ったことがあったら、役に立つかもしれませんしね。
◎必携工具
プラスマイナスドライバ
予備ヘッドライト球
予備プラグ
ビニルテープ
プラグレンチ
園芸用ワイヤー
ナイロンバンド
紐
はさみ
モンキーレンチ
酒精綿パック
エクステンションエアバルブL
バルブ米式→英式変換アダプタ
携帯空気入れ
◎長距離ツーリング用工具
プライヤ
ラジオペンチ
ドライバ(プラス、マイナス、六角数種)
ラチェットレンチ、ソケット(10~17mm)一式
スパナ(8~24mm)
メガネ(10~17㎜)
ユニバーサルホルダー
プーリーロックレンチ
チューブタイヤ用パンク修理セット
タイヤレバー
バルブドライバ
グリススプレー
テスター
銅線
キャブレターOH工具一式(精密ドライバ等)
汚れ防止マット
ブルーシート(1.8m×1.8m)
ゴム手袋
◎予備パーツ
スペアボルト、スペアネジ
Vベルト
CDIユニット
プラグコード
アクセルワイヤ
チューブ(前、後)
クラッチASSY
<ツーリング用工具はこのような工具袋に収納します>
<そしてボディのこの部分にくくりつけます>
原付で行く!札幌―仙台旅行④ 東北→北海道
9月23日 18:00 イケア仙台発
帰りは地図上の最短コースである、国道282越えをチャレンジしてみることとした。難所の坂梨峠は深夜の通過となる。初めて通る道ではあるが、この時点ではなんとかなるだろうと思い出発した。
19:42 宮城県大崎市で給油
国道4号を快調に走りながら、ふと、オイル切れの不安が頭をよぎった。俺のハイアップは、1000キロでオイル1リットルが目安である。今回の行程はせいぜい2000キロと仮定し、タンクに入っている0.8リットルと、手持ち1.5リットルで足りるだろうという計算であったが、給油のついでに、大崎市のホーマックにて2ストオイルを0.5リットル購入した。
22:37 北上市給油
昨日泊まった北上市まで戻ってきた。行程に余裕があればもう1泊していきたいところであった。
0:09 盛岡市で給油
この先は弘前まで24時間開いているスタンドはなかろう、と予想し、盛岡市で給油した。その後国道4号から国道282にバイクを向けた。
途中、小坂町付近で予備燃料を補給した。そして坂梨峠。
ここで、今回の旅行中、一番の大ピンチが訪れた。50㏄ながら2スト6馬力の元気なエンジンとはいえ、荷物満載で8パーセントの勾配はきつかったのか、峠を上る際中、アクセルをひねってもエンジンの回転が上がらなくなり、エンストを起こしそうになった。ピストンとシリンダーの予備は持っていない。ここで焼きつかせたらまずい。焦ってしまった。
しかし、発熱が抑えられ潤滑が保たれている限り、エンジンは大丈夫だろうと考えた。ガソリンタンク内に20㏄程オイルを継ぎ足し、オイルタンク内のオイルを満タンにしたうえで、時速10キロ程度で100メートルほど進んでは一呼吸休むというペースで峠を目指した。エンストを起こしそうになることはなく無事峠をクリアし、弘前に出たころには夜が明け始めた。
5:27 青森市で給油
どうにか青森に戻ってきた。ここから青森港までは15分ほどである。給油後、10分ほど小休止を入れることにした。
6:00 青森港着
仙台から12時間、夜通し走って間に合った。昨日8:00に北上出たときから、22時間、約550キロ走りっぱなしだった。不思議と眠気はなかった。夢中で走っていたのだ。むしろ、時間があるのなら、もっと走っていたかった。
ノアも楽しいが、バイクも楽しい、そう思った。
<青森港>
7:00 乗船
帰りのフェリーに乗るとき、ああ、旅がもうすぐ終わりだな、という残念な気持ちになる。
<さらば本州!>
7:40 出航
出航後、いつものようにシャワーで汗を流したのち、今回の旅で初めて、ごはんをいただくこととした。今回、積載を工夫する時間が無かったため、愛用のアルポットを積めず札幌に置いてきた。そのため、本州ではホットドック以外温食を口にしていなかった。
俺は、持参したレトルドごはんを船内の電子レンジで温め、北上で購入したレトルドカレーをかけて食べた。本当にうまかった。温かい食事は、最高の贅沢だ。甘酒をデザートにと思ったが、これは札幌に帰ってからの楽しみにとっておくこととした。
<今回の旅ではじめてのごはん>
11:12 函館港入港
港に降りると同時に雨が降ってきた。いつも通りの展開であるが、さすがに悔しくなり、休憩をかねて1時間ほど、雨があがるのを待つことにした。
<小雨の函館港、この後大雨>
2:25 函館港発
いやあ、雨はあがるどころか、ますます強くなってきた。雨男であるわが身を呪いながら、出発した。
その後、14:14森にて給油し、長万部に出るころには晴れ間が見えてきた。
17:15豊浦にて給油した。このとき、札幌の長男に電話した。家族は「豊浦についた」と言えば、あとどのくらいで帰って来るのか、検討がつけられるのである。その後順調に276号を走り、千歳に戻った。予備燃料がまだあったので、恵庭にて給油した。
22:56 札幌着
オドメーター4423キロ、50㏄原付スクーターで1410キロの旅を終え、無事帰宅した。
<無事帰宅>
原付で行く!札幌―仙台旅行③ 東北
9月23日 7:00起床
久しぶりにぐっすり眠った。雨はやんでいた。朝、市役所の職員がまわってきた。スポーツの大会があるので、クルマで来ている方は、クルマを移動させて欲しい、とのことだった。それに対しだれもが穏やかに返答し、すみやかに撤収の準備をしていた。いやあ、ほんと、東北キャンパーはマナーが良い!
8:00 北上総合運動公園発
7:30には撤収を終了し、公園の駐車場で食パンを食べた。にわかにアスリートの姿を見受けた。さあ出発だ。引き返すことを考えると、福島への到達は難しいと思った。ふと、仙台ならばどうかと思った。ようし、今回の旅の最終目的地を、仙台イケアとしよう。自分へのご褒美に、イケアアイスだ。
<北上運動公園内のキャンプ場>
<濡れた装備を少しでも乾かす>
10:30 中尊寺
受験生の長男への合格祈願お守りを買うため、中尊寺に登った。なぜ中尊寺かというと、息子は歴史が苦手で苦しんでいるからだ。教科書に出てくるお寺のお守りを見ながら鎌倉時代の勉強をすれば、記憶に残りやすいのではないかと思った。
<中尊寺駐車場>
<厳かな雰囲気>
14:20 大衡村 牛野ダムキャンプ場
キャンプ場の事前偵察を目的に立ち寄った。テントが密集していることに驚いた。それでも、トイレや水場から遠いところは、比較的空いていた。地図では近くに見えたが、国道4号からはだいぶ離れている感じがした。こうした経験は、将来のディズニーランドツーリングに役立つだろう。
<水道は有料らしい>
<トイレは清潔>
<管理人不在なのにゴミひとつ落ちていない、きれいなサイト>
15:09 大衡村にて給油
偵察を終えて4号線に戻ったところで給油した。
17:00 イケア仙台到着
大衡村を越えたあたりから、国道4号線の渋滞が始まった。仙台市内に入ると、一層渋滞がひどくなった。帰札後、仙台の渋滞を回避するルートを検討しなければならないと思った。 駅前まで来ると流れがスムーズになった。やっとの思いでイケアに到着した。早速、アイスとホットドックを食した。いつ食ってもうまい。しかし、明朝7時までには青森に戻らねばならない。時間がないのである。レストランにも行きたい誘惑に駆られたが、ぐっと我慢した。
<イケア仙台の向かいの駐輪場に停める>
<大好物のイケアアイスとイケアホットドック>
原付で行く!札幌―仙台旅行② 東北
9月22日 3:00 道の駅とわだ
バケツをひっくり返したような大雨で、道路が見えなくなってきた。
リュックの浸水が著しく、中の着替えを濡らしてしまう危険を感じ、道の駅とわだの軒下に避難。
俺は、事前に調べておいた、六戸町の舘野公園キャンプ場が近いことを思い出した。暗闇をスローで移動するよりも、一眠りして夜が明けてからハイペースで移動した方が得策では、と考えた。
大雨の中、舘野公園キャンプ場に向かった。道の駅ろくのへを通り過ぎ、舘野公園にたどり着くことができたが、大雨と暗闇で、どこがキャンプ場なのか全くわからなかった。
ついにあきらめ、道の駅とわだに引き返した。
4:00頃 再び道の駅とわだ
軒下についてみると、大阪方面ナンバーの原付50㏄が停まっていた。上下レインウエアをまとった、ライダーと思われる若いお兄ちゃんがベンチで横になっていた。
外は相変わらずの大雨。これはお兄ちゃんに習い、一眠りして朝を待つしかないと考えた。
朝5:30頃、目が覚めた。外は明るくなってきた。レインウエアの上から、100円ショップで購入しておいた、レインコートとレインパンツを着た。こうすると、浸水を遅らせることができる。
6:00頃、お兄ちゃんも起きてきて、俺とお兄ちゃんは、ほぼ同時にあいさつした。お互い原付スクーターライダーだ。気が合うのも当然である。
大阪方面ナンバーのお兄ちゃんは、登山や観光をしながら北上し、北海道を目指しているとのこと。とても気さくで明るい青年だ。好感を持った。互いの旅の情報を交換した。
6:30 道の駅とわだ出発
本当は酌み交わしながら語り合いたかった。しかし互いに時間は限られている。名前や連絡先も聞かなかっ
た。同じような旅をしているのだ。きっとまたどこかで会う。
俺は「お先!」と言って大雨の中を南に進んだ。彼も間もなく北上するだろう。50㏄原付スクーター同士、互いの旅の無事を祈りながら。
<大阪のにいちゃんと野宿>
<出発準備>
<シャワーかよ、とつっこみたくなる大雨>
7:35 五戸町
札幌の長男から携帯電話が入った。何か大事かと思い、トラックが激しく行きかう4号線の路側帯にバイクを停め、電話に出た。
「パパァ、今どこにいるの、フフフフハハハ」長男の声だった。電話の先では、長女や次女のキャアキャア声が聞こえてきた。いつものにぎやかな我が家の朝が聴こえた。父の安否が気になったらしい。無事を伝え、電話を切った。
<息子からの携帯が入り緊急停止>
8:04 南部町で給油
雨が弱まってきた。給油のついでに、タイヤのエアチェックを行うために、L字バルブを取り出した。スタンドの兄ちゃんは、このバルブが珍しかったらしく、興味を示してくれた。
11:00 道の駅 石神の丘
やっと雨が止んだ。ノアでも立ち寄ったことのある、石神の丘で朝食兼昼食だ。原付をどこに停めてよいかがわからず、「自動二輪駐車場」に停めた。大型バイクにまたがった爺さんの冷たい視線を感じながら。
<自動2輪駐車場に申し訳なさそうに停まる>
<晴れてきたので食パンをいただく>
13:17 滝沢インター付近のガソリンスタンドにて給油
給油後、2ストオイルを補充した。オイルタンクに水が入るとまずい。晴れた時しかできない作業だ。
14:05 盛岡市
やっと盛岡についたぜ。
<岩手大農学部の牧場付近だと思う>
16:00 花巻市 宮沢賢治記念館
俺の子どもたちは、宮沢賢治の童話が大好きだ。宮沢賢治記念館や童話村には連れて行ってあげたいと思っていた。今回は、偵察目的で立ち寄った。ショップがまだ開店していたため、子どもたちへのおみやげとして、宮沢賢治の物語をモチーフにしたメモ帳を購入。かあちゃんのためにお菓子も仕入れた。買物を済ませると、16:50を回っていた。記念館や童話村付近の森を散策した。確かに、注文の多い料理店や、ゴーシュの家が出てきそうな、幻想的な場所だ。気に入った。次回は子どもたちを連れて来よう。
辺りは真っ赤に染まっていた。暗闇の中でキャンプ場を探すことは困難であることを、昨日学んだ。明るいうちに行けるキャンプ場。そうだ、北上公園に行こう。
<おみやげやさん>
<幻想的な童話の森>
<美しい風景にハイアップも満足げだ>
19:00 北上総合運動公園
ほぼ日が沈みかけたころ、北上総合運動公園に到着した。公園内を歩き回り、何とかキャンプ場を見つけた。明るいうちに行動してよかった。場所を確認したところで、再びバイクにまたがり、4号線に戻って、スーパーで食パンとコロッケを購入した。旅の終わりの贅沢にと、レトルドカレーも購入した。20:30ごろキャンプ場に戻り、テントを設営したところで、また雨が降ってきた。あわててテントの中にもぐりこみ、荷物にビニルをかけるなどの防水対策を施した。あいにくの天気だが、10張ほどのキャンパーがいた。無料で管理人不在のキャンプ場であるが、皆、静かでマナーがよかった。
俺の主観だが、北海道のキャンプ場は、特にたき火のマナーが悪いように思う。直火じゃなきゃいいでしょと言わんばかり、ご自慢の焚火台を取り出して、祈祷でもやってんのかと思うほどごうごうと炎と煙を上げて、他人のテントのそばで火の粉をまき散らすおっさんをよく見かけた。
確かに、このキャンプ場にもたき火キャンパーはいらっしゃったが、とろ火程度のやさしい火力で、風の方向に注意しながら、時おり囲いを施すなど工夫し、ごく短時間楽しんでいた。このようなことを考えると、改めて東北キャンパーのマナーのよさに感心した。
22:00頃、眠りについた。
原付で行く!札幌―仙台旅行① 北海道→東北
〇9月20日、出発前夜
前日は重要会議が2本も有。全力でこなして19:00帰宅。
帰宅後子どもたちの宿題に丸つけをし、学校であったことに耳を傾けながら入浴。
「いいわねえ一人旅なんて。いやあ男に生まれ変わりたいわ。どうせ雨降ると思うけど。」
かあちゃんの白い眼を背中に感じながら
「パパお土産買ってきてね。お守り持って行ってね。」
笑顔でそういう末娘に絵本を読み聞かせ、子どもたちが寝た後に洗濯、明日の炊飯準備などの家事を終えたのが23:00。
それから荷造りなどの出発準備を始め、9月21日の3:00に荷物を積み終えた。
さすがに疲れて目が霞んだため、1時間30分仮眠、
〇9月21日4:30 札幌出発。
オドメーター3013キロでスタート。函館までのルートはもちろん「こつこまわり」だ。天候晴れ。朝の湿った空気が気持ちよかった。あまり寒くない。
〇5:43 千歳市内24時間スタンドで給油
千歳からこつこをまわり、道の駅大滝を目指した。
〇7:19 道の駅大滝
天候良く順調。10分の小休憩を入れた。その後、洞爺湖畔を越え、豊浦へ入った。
通常なら豊浦で給油だが、ガソリンの残量はまだある。止まらず通過。行けるところまで行ってみることにした。
<道の駅 フォーレスト276大滝>
〇9:22 長万部のガソリンスタンドで給油
燃料タンクはほぼ空。オドメーター3179キロ。50cc2スト原付だと、千歳市内から長万部辺りまでが無給油走行の限界なのだろうか。
長万部は、貝殻の香ばしいにおいが、強い海風に乗って吹き付ける港だ。眼を閉じて通り過ぎても、その匂いだけで長万部に来たと分かる。温かい日の光と貝殻の香をバッミュージックに、噴火湾のドライブルートを突き進んだ。
〇11:00 八雲の100円ショップで買い物
テントを固定しているベルトの締りが甘いので荷締ベルトを購入。また、フロントカゴの荷物がばたついて気になるので、カバーも購入。休憩も含め30分滞在。
<八雲100円ショップダイソー前>
〇12:04 森の24時間スタンドにて給油
給油後、天気が良かったため、フェリー乗船準備など、30分ほど荷物の整理を行った。
〇14:20 津軽海峡フェリー函館ターミナル着
オドメーター3290キロ。札幌―函館間を、十分な休憩を取りながら、10時間弱で走り切った。エンジンの焼き付きを防ぐため、ゆっくりとしたペースで走った。幸先がよいスタートである。
道中、大雨によりペースが遅くなることを想定し、札幌―函館間の持ち時間を12時間とし、16:30津軽海峡フェリー乗船、17:30出航という計画であった。
2時間の自由時間ができた。フェリーターミナル近くのトライアルに行き、好物の食パンとコロッケを購入。フェリーターミナルのテラスで、海を眺めながら優雅に食パン…と行きたいところであったが、スマホを見ると、重要メールがてんこ盛りであった。食事をあきらめ、メールに目を通したり、返信したり、調整や相談の電話をしてあっという間に乗船時間になった。
<函館港 津軽海峡フェリーターミナル>
〇16:30 乗船
津軽海峡フェリーの場合、バイクは一番乗りに乗船。
はやっさんは、今回初めて津軽海峡フェリーに乗った。
青函フェリーのノスタルジックな雰囲気が好きで、ノアの時はよく使う。今回も、青函フェリーに「バイクで乗りたいのですけど…」と相談したところ、「船が小さく揺れやすいので、波が高い時はバイクを載せられない」、「お盆の期間も3日ほどバイクを載せられないことがあった」とのこと。一方、津軽海峡フェリーに
問い合わせたところ、「はっきりそうだとは言えないが、ここ最近は、バイクだけ載せられない、ということはなかったように思う」とのこと。より確実な線で、今回は津軽海峡フェリーを選択したのである。
乗船後、早速身体をシャワーで流した。フェリーに乗る時にはいつもそうしている。動物島を目指すエルマーのように心は踊り、仕事のストレスも一緒に流れ去った。その後、一通り船内探検を済ませた。子どもが遊ぶスペースもあり、シャワー室にシャンプー等が常備されているのも好感。青函フェリー同様、素晴らしい船だ。
おっと、さすがに眠気が襲ってきた。青森に着くまでの間、しばし入眠だ。
<一番乗りで乗船>
<この日のバイク乗船は1台のみだった>
<シャンプー完備、清潔なシャワー室>
<出航まで海を眺めた>
<しばしの入眠>
<いよいよ下船だ>
〇21:13 青森港到着
フェリーは、漆黒の青森港にゆったりと滑り込んだ。デッキに降りると、函館よりもひんやりした塩辛い風が吹いていた。海の香と船の排気ガスが入り混じった、港特有の香りが鼻についた。
デッキには、トラックや乗用車のけたたましいエンジン音が響いていた。合間に、「グシュ、グシュ」という動物の声が混じっていた。その主は牛であった。牛を乗せた大型車がたくさん止まっていたのだ。かれらが全て下船し終わったところで、いよいよはやっさんの出番である。
船員の合図で、50㏄2ストエンジン一発始動。「ドルッ、ドルドルドルドル…」エンジンが、心地よい鼓動を響かせながら港に降り立った。
港に降りると同時に、小雨が降ってきた。
ははは。思わず笑ってしまった。何を隠そうはやっさんは、筋金入りの雨男である。小学、中学、高校の修学旅行は、出発から到着までオール雨だった。天気予報が晴れであっても、バイクで遠出をする時には必ず雨だったので、今回も想定内である。
早速、防水のための荷造りを開始した。何分、必要なものを片っ端から詰め込んでの出発だった。モタモタしているうちに23:00近くになってしまった。この日は、森町の分も含め、荷物整理に合計2時間食われた計算になる。これも楽しみと言えばそれまでだが、時間がもったいない。荷物整理をしなくても済む積載方法を研究しよう。
<漆黒の青森港>
〇22:55 青森港出発
しっかりとした雨粒となって降り注いできた。雨がひどくならないうちに出発だ。
〇23:44、青森市内の24時間スタンドで給油。
スタンドのおやじさん、暗闇の中突然現れた札幌ナンバーに目を奪われていた。流暢な津軽弁で話しかけられた。それは、昔、パリのカフェで耳にしたフランス語に似ていた。東北を耳で感じた。
心地よい言葉に背中を押され、土砂降りの雨の中、4号線に沿って内陸に入った。
原付で行く!札幌―仙台旅行 プロローグ
スズキ ハイアップを復活させたとき、「札幌からコイツとディズニーランドに行く」と決めた。
現在、はやっさんが取れる連休は、土日祝日を含めて6日程度だ。
はやっさんの会社は、職員のことをとても大切にしてくれるので、仕事を滞らせなければ、10日程度なら認めてもらえる可能性がある。
しかし、取れる連休はせいぜい6日である。幼子が3人もいる我が家において、10日も家を空けることは難しいからだ。かあちゃんが娘と2人旅で家を空けたのが6日だった。その間は残り2人の子どもの面倒をすべて自分が見たのだが、起床、食事、入浴、宿題、通塾、洗濯、そして兄妹げんかの仲裁。しんどかった。
ところで、ノアに乗って、何度か関東まで足を伸ばしたことがあった。
国道4号を基本に、仙台、盛岡、宇都宮を東北道でカットしながら、埼玉から首都高に入るコース。
青森、尾花沢、天童を国道と無料高速道路で抜け、山形から東北道に入るコース。
流れの良い東京―福島間を国道4号で流し、宇都宮から東北道で一気に青森に入るコース、などなど。
これまで走った首都圏の道のなかで、横浜に行く途中の寄り道として通った東京湾アクアラインは趣があった。海の上を進む高速船に乗っているような気分になった。
地元ドライバーにはかなわないが、ノアであれば、青森―東京間、そして、首都圏から舞浜に入るルートについては、予定した時間内で無理なく走破できると思う。
しかし、原付は東北道も首都高も使えない。曲がりくねった急こう配が続く東北の峠道を走り切れるかどうかもわからない。
6日間の持ち時間の中、原付で札幌から舞浜に行き、札幌に戻る新たなルートを開拓しなければならない。
幸い、同僚の協力により、9月21日~24日、4連休を取ることができた。
4日で舞浜は不可能だが、青森から福島くらいまでのルート開拓はできそうだ。
決めた!動物島へ行こう。