あした冒険へ行こう

原付 50ccスクーター と ミニバン で「動物島へ行こう」!

旅の相棒の紹介 (スズキ ハイアップ)

 もう一方の相棒、スズキ ハイアップは、去年12月、気の合う同僚の紹介で購入。

 会社が家から近いので、通勤にクルマを出すのがもったいない、かといって急坂が多いので自転車はつらいと思い、単純に原動機がついた自転車が欲しいと思ったのが事の発端。

 同僚と昼飯を食いながらそんな話をしていたら、「バイク買う?」と持ちかけられた。

 エンジンがかからない不動車だが、複数のバイクを所有し、整備に詳しい同僚が「距離も800キロしか走っていないし、タイヤもピンとしてる。キャブやればいけるわきっと」の言葉を信用。

 ノアで本体を引き取りに行って、とりあえず自宅の軒下に置きシートで養生。キックすると圧縮はあるがうんもすんも言わず。プラグの火花は飛んでおらず、ガソリンを入れ替えてもダメ。バッテリはもともとナッシング。

 何分、バイクの整備は生まれて初めてだったので、まず、ヤフオクで整備マニュアルを落として熟読。次に、ヤフーショッピングでバッテリを買って、ホーマックでプラグを買って、大晦日で自宅ガレージにこもり、マニュアルに沿ってキャブ開けたら、パッキンがさかさまに組まれていたり、エアクリのスポンジがこびりついていたり、目がつまっていたりといった状況。キャブクリで清掃して、パッキン類を交換したところ…

 

1月2日朝、蘇ったのよ、エンジンが!

 

甲高い2ストサウンドは、

 「俺はディズニーランドに行きたい!」

 

そう聞こえたな。

 

たしかに、

☆エアクリはボロボロでカス吸いまくり、リード手前まで痰が絡んでいる

☆オイルタンクにはピンクの塊、ホースの動脈硬化も進行

☆燃料タンクには枯草がうようよ

☆ブレーキワイヤ、アクセルワイヤともに固着しまくり、可動域小

まさに絵にかいたような放置バイクっぷり。

 

でもさ、エンジン音を聴くと

 

「ヨッシャ、オーバーホールやってやる、ディズニーランドに連れて行ってやるぜ」

 

と思ったね。

 

 それからというもの、同僚やバイク屋さんに質問しまくりながら、たまの休みを利用して、雪深く積もる中、ガレージにこもり、「燃料タンク取り外し・清掃、フィルタ・ホース交換」、「オイルポンプ分解清掃、オイルホース交換」、「エアクリ取り替え、リードバルブ分解清掃」、「ワイヤ内オイル注入」、「クラッチ分解清掃・ベルト交換」、「アクセル、ブレーキの分解清掃」など、思いつく限りの整備をしこしこやった。

 エンジンにエアクリのスポンジが混入しているかもという一抹の不安があったもの、トルクレンチがないので今回は分解せず、乗り出して様子を見ることとした。また、冬季にはプーリーを分解する工具を持っていなかったため、ウエイトローラー、プーリーは現状のままとした。

 

  そして4月、ひとおりの整備を終え、ナンバーを取得した。

 50ccながら2ストのため加速が鋭く、大変気持ちがよろしい。燃費もリッター30位走る(現在はプーリーのOHもやったためリッター40弱走る)。ノアと同じく、わくわくする乗り物となった。

 また、整備の楽しさも知った。今まで整備と言えば、部品のアッシ交換ばかりだったけれど、分解して、清掃して、直して、組み立てるという一連の作業にハマった。

 例えば、9月の震災で予定が軒並み中止になったため、「バイクの整備するかな」と思い、特殊工具を入手し、分解したところ、グリスが固着して詰まっており、ウエイトローラーが上まで行っていない状況だった。オーバーホール、およびウエイトローラーを純正新品に交換したところ、燃費がリッター40キロに迫る様になった。もう飛び上がって喜んだねぇ。

 

 ディズニーランドまでの距離を無故障で走り切れるような、そして、旅行中の故障もその場で対処できるような整備技術を身に付けたいと思った。

 

 かくしてハイアップは、2人目の旅の相棒とあいなったのでした。

 

*内容は自己流なのでマネされる方は自己責任でお願いします!

 

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